SDGsのセミナーにガチで参加してきました。スーパー面白かったです。
更新日:2020/02/23
いつも弊社ブログを読んでくださってありがとうございます。
先日、石川県商工会青年部連合会政策委員会企画事業『石川県商工会青年部SDGsセミナー』が開催されました。
今回はその感想を共有させていただきます。「SDGsって何?」って方は是非読んでみてください。
実は私、石川県の森本商工会青年部に所属しています。その関係で大衆演劇に出させていただいたり、専門家の方から経営のことでアドバイスを頂戴したりと様々な恩恵を享受しております。加入がまだな方は是非…
…はい。営業は終了です。入りたい人が入ればいいと思います。私は入ってよかったです。
今回はそんな商工会青年部の『政策委員会』が準備を重ねて開催してくれた肝入りのセミナーとのことで、「最近会の集まりにも参加してなかったし、いくかぁ…」くらいのモチベーションでした。ごめんなさい。
(開始前に政策委員会の皆さんが円陣組んで気合を入れていました。こういうの大好きです。)
正直参加するまでは「SDGs?DSGのパクリのパチンコ屋か?」くらいにしか思っていませんでした。←流石に冗談です…
さて、せっかく読んでくださった皆さんにはまず、「SGDsとはなんぞや」を、ざっっっっっっっくり説明します。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。そもそもどう発音するかというと、SDGs(エス・ディー・ジーズ)です。時々エス・ディー・ジー・エスと読まれる方がいらっしゃるのですが、最後はGoals(ゴールズ)の略です。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間にわたって、達成に向け取り組むべき共通目標です。持続可能な世界を実現するため、17の目標と169のターゲットが設定されています。
17の目標は具体的に以下です。(イラストの説明ですね)
貧困をなくそう
飢餓をゼロに
すべての人に健康と福祉を
質の高い教育をみんなに
ジェンダー平等を実現しよう
安全な水とトイレを世界中に
エネルギーをみんなに そしてクリーンに
働きがいも経済成長も
産業と技術革新の基盤をつくろう
人や国の不平等をなくそう
住み続けられるまちづくりを
つくる責任 つかう責任
気候変動に具体的な対策を
海の豊かさを守ろう
陸の豊かさも守ろう
平和と公正をすべての人に
パートナーシップで目標を達成しよう
とまぁこんな感じでして、上記のような目標をみんなで達成していこうという取り組みがSDGsなのです。
『なんだよ大企業向けのCSRアピールだろ..』と最初は思いましたが、中小企業もSDGsを導入するメリットは大いにあるようです。
企業のイメージが向上したり、社会の課題への対応ができるようになったり意識したり、生存戦略になったり、新しい事業機会の創出にもつながります。
例えば弊社の訪問看護に例えますと、持続可能な社会の実現に向けて地域住民に向けた勉強会を実施したり、生活困難者に対する居住支援活動もSDGsの一環にあたるんだそうです。
昔は「24時間働けますか!」みたいなCMが流れるような時代もありましたが、今はお金より時間ややりがいといった目に見えない大事なもの(非地位財)の重要性が叫ばれているように感じます。背景には成人したのが2000年以降のミレニアル世代と言われる世代の台頭も背景にあるのだと思います。(最近橋本が教えてくれた新聞記事をどうぞ)
今さら聞けない「SDGs」。企業が取り組むメリット、取り組まないデメリット
https://www.ntt-tx.co.jp/column/feature_blog/20190418/
【SDGs】持続可能な企業とは、環境との関わり方である。
https://kifuru.org/social-issues/environment-sdgs/#outline__4_2_1
気になった方は上記のリンクも読んでみてください。まとめはこっちに任せます。笑
概要について説明してもらった後はゲームを実施しました。これもまた口で説明するのは難しいんですが、敢えて説明するのであれば、グループごとに経済成長・環境保護・社会問題解決という異なる目的を持って時間とお金活用し、プロジェクト活動を行うことでゴールを達成するというものです。
カードゲーム「2030SDGs」の紹介
https://imacocollabo.or.jp/games/2030sdgs/
こちらもリンクを貼っておきます。
私は「大いなる富」というお金が一番大事という価値観を持った人(という役)で前半経済成長を推進しまくり、環境や社会を悪化させ、後半で最低限のお金を確保しながら時間を浪費していきました。
何を言っているのかわからないと思いますが、このゲームは個人的に先進国と発展途上国の経済成長と環境問題に対する考え方の段階的な違いを示唆しているのではないかと思っています。まぁ気になる人はやってみてください。
(会場には100人くらいきてました。)
…
さて、というわけで、ここからは私個人の感想に入ろうと思います。
あくまで私個人の感想なので、本セミナー開催の本来の趣旨とはズレているかもしれませんが、少しお話させてください。
『何故、商工会が環境問題の指標であるSDGsをテーマに取り扱ったのか』
些か疑問でしたが、セミナーに参加する中で、『企業への一般化』ができるから、なのではないかと思いました。
最近の世界は大きな転換期を迎えています。SDGsはそんな世界の中で、幸せに働ける環境を作ることで生存戦略を勝ち残っていく術を示してくれました。
持続可能な開発目標の基礎目標である
3.健康的な生活の確保
4.学習の機会の保障
5.ジェンダーの平等
上記は企業として成長していく為に解決していかなければならない課題でもあります。
そうした初歩的な課題を解決していく中で、徐々に社会貢献的な活動も取り入れ、世にいう『100年企業』になっていくんだなと、セミナーから企業としての方向性を学ぶことができたように思います。
また、ゲームから得た感想ですが、世界状況の指標であった経済・環境・社会の3指標は、経営上のバランスに置き換えることができるとも感じました。例えば…
経済 → 売上(利益)
環境 → 労働環境
社会 → 社内風土
プロジェクトを進めても手元にそこまでお金が残らなかったり、時間がなくなっていたり、意志がない状況になってしまったり。「全てのバランスを考えながら、今の自身の立ち位置を考えて段階的に経営を進めていかなければならないな」と感じました。
弊社はスタートアップなので、経済成長(売上確保)に走りがちだが、今からどんな取り組みをしていくべきか、手遅れになる前に、どんなバランスで進んでいくべきか。ワークを通じて得た感覚を忘れないでいこうと思います。
会の後の懇親会で、講師の先生が渋沢栄一の「そろばんと論語」という言葉を引用して、「利益と社員の幸せ」の話をしてくれました。それは片方ずつついたタイヤのようなものなのだと。
利益のタイヤ→●ー●←幸せのタイヤ
こんな感じですね。
立ち上げたばかりの会社だけど、賞与をいっぱい出したい。この会社に入ってよかったと思ってもらいたい!と突っ走ってきましたが、社員の幸せにも同じくらい熱量を注がないと、片方のタイヤが回るばかりで同じところでグルグルしてしまいます。
全部が全部間違っていた…と思うわけではありませんが、SDGsを知った今になって「あの時ああすればよかった!」「あんな風に言えばよかった!」と気づかされることはままあります。大事なことは、それを糧にして繰り返さないことです。
結びに、私は経営者として、比較的社会に大きな影響力を与える立場にあります。自身の行動を通じて、社員をはじめスタッフにメッセージを送り続けることで、SDGsの社内浸透、持続可能な社会の実現に向けて動いていきます。
今度職員とゆっくり話す機会を見つけて、
10年後どんな会社にしたい?
20年後社会にどんな貢献をしたい?
と、問いかけてみようと思います。経営者として方向性は示しますが、納得の上で世界に誇れる幸せなグレートカンパニーを作っていきたいものです。
(最後に謝辞と感想の発表があったのですが、どうみても謝罪会見にしか見えません。人相は改められないので、せめて笑おうと思いました…)
自分がこれから何ができるか、フォローしてくれる仲間がいるからこそ、もう少し突っ走ろうと思います。
(急いでかくと漢字を間違えたりする私ですが、筆だけは走りました。)
講師の河上さま、スギちゃん先生、企画に携わった政策委員会の皆様、金沢ホテルの皆様、本当にありがとうございました。
〜おわり〜