余命宣告された患者とどう向き合っていくか
更新日:2019/05/20
いつも閲覧ありがとうございます。
私事ですが、私の親戚に癌が見つかりました。
少しだけボケーっとしていると、着信音が鳴りました。
余命宣告された患者とどう向き合っていくか、チャット上でスタッフ達がやり取りをしていました。
手前味噌ですが、こういう真剣に地域医療に向き合う人達が日本中にもっと増えてくれれば良いなと思いました。 そんなスタッフ同士のやり取りの中に『段階』というキーワードがよく出てきていたので、なんだろうと思って調べてみました。 http://news.kodansha.co.jp/20170709_b01 (1000人を診た医師が語る「死の受容・5段階」「幸せながん患者・5つの分岐点」) 死の受容には段階があるんですね。勉強になりました。 (死の受容・5段階) 1.否認と孤立:頭では理解しようとするが、感情的にその事実を否認している段階。 2.怒り:「どうして自分がこんなことになるのか」というような怒りにとらわれる段階。 3.取り引き:神や仏にすがり、死を遅らせてほしいと願う段階。 4.抑うつ:回避ができないことを知る段階。 5.受容 さて、どう向き合っていくかの続きなのですが、「自分か家族が癌で、ESTのスタッフが来てくれることになったらどうしてほしいか」を少し考えました。あくまで私個人の意見です。 結論、来て話を聞いてくれるだけで嬉しいだろうなと思います。家族だけだとどうしても気が滅入ってしまうことが多いので。 景色が良いところを一緒に散歩したり、窓を開けて良い風が入ってきたときに何気ない話をして、その人がどんな人生だったか、何を大事にしてきたかなんかを聞いて、「素晴らしいですね」と褒めてくれたら、 本人も家族も嬉しいだろうなと思います。 そんな信頼関係の積み重ねの先に、自らの死について受容し、さてどうするとなった際に迅速に動けるようチームでの方針を固めておきたいところです。 少し話は戻りますが、死の受容について調べようとネットサーフィンしてるうちに興味深い記事を見つけました。 http://www.kameda.com/patient/topic/palliativecare/11/index.html (がん告知後の生きかたについて) (以下引用) アメリカ緩和医療学会の元会長のイラ・バイオック医師は、良い死には次のいくつかの言葉を大切な人に最期の場面までに伝えておくことが何よりも重要だと言います。 1 .私の過ちを赦してください 2 .私はあなたの過ちを赦します 3 .あなたには感謝しています。ありがとうございます 4 .あなたのことを大切に思っています 5 .さようなら 受容に至る前に伝えるべきではないかもしれませんが、確かに自分の最後には言って逝きたいと思う言葉ばかりです。 どうしても家族だけだと抑うつで止まってしまったり、受容しても何をすればいいかわからずタイムアップということはよくあるような気がします。 やり残したことはなんなのか、伝えておきたいことはなんなのか、受け入れられる日がきたら、導いてほしいなと思います。 些細なことでも情報共有して、訪問中少しでも穏やかに自身を振り返ることができるよう、家族が良かったと思えるサービスを提供できるようチームとして連携していきたいところです。 ここまで読んでいただきありがとうございました。 【その他読んだネット記事】 https://ganclass.jp/confront/diagnosis/burden.php (心の負担を軽くするために)