皆さんBLS、ACLSって知っていますか?
更新日:2020/11/17
皆さんBLS、ACLSって知っていますか?
こんにちは。新人看護師です。
私はBLSヘルスケアプロバイダー、ACLSヘルスプロバイダーの両方の資格を持っています。 AHAのBLSヘルスケアプロバイダーコースは、医師、歯科医師、看護師、救急救命士などの医療従事者や人々の健康維持に関する救命のプロとして活動する人たち向けの専門的な心肺蘇生法(CPR)講習です。 そしてAHAのACLSヘルスケアプロバイダーコースは専門的な心肺蘇生法(CPR)講習に加えて薬剤投与や高度な医療確保など、主に病院内での心停止治療についてより専門的な講習です。 このライセンスは、世界で通用する国際ライセンスです。 …とか言ったら大げさですね(笑) ACLSヘルスケアプロバイダーはBLSヘルスケアプロバイダーの取得後の医療関係者しか取得出来ませんが、BLSヘルスケアプロバイダーは誰でも取れます(笑) なので今回はBLSヘルスケアプロバイダーの方を少しお話ししようと思います。 このコースを終了し、実技試験、筆記試験に合格すると、アメリカ心臓協会(AHA)よりヘルスケアプロバイダーの認定カードとバッチが発行されます。 これは心肺蘇生(一次救命処置)に関して世界でもっとも権威のある医療従事者レベルの技術認定証です。 ヘルスケアプロバイダーカードは日本国内においても、内科医認定医や循環器専門医、麻酔科専門医(2010年より)の認定を取る際には必須とされている公的評価の高い資格だそうです。 こうした専門職者(プロフェッショナル)を想定した心肺蘇生講習/救命講習としては、日本国内唯一のものになるそうです。 AHA-BLSヘルスケアプロバイダーコースは、心肺蘇生法講習のなかで最高峰と評価の高いプロフェッショナルのための本格的な蘇生教育プログラムで、世界最高水準の一次救命処置訓練だけあって、インストラクターさんとマンツーマンでマネキンを使って、DVDを観ながら実技を繰り返すというものです笑 乳児の胸部圧迫訓練は、指2本で胸骨圧迫するので指がつりそうになります💦 このライセンスを取得した当時は、心臓疾患をメインにする病棟にいたので周りの先輩看護師がみんな取得していて、「私も行かなきゃ!でも試験に落ちた!なんて言えない!」と変なプレッシャーをかけていました笑笑 受かったときは、やっと先輩達の仲間入りができるとちょっと誇らしい気持ちになったのを覚えています内容は、大人の傷病者に対する人工呼吸と胸部圧迫(心臓マッサージ)、AEDの使い方に加えて、1歳未満の乳児と小児(1歳~思春期)の救命法、喉にものが詰まったときの解除法など、BLSのほぼすべてを網羅しています また、ひとりで行う心肺蘇生の他にふたり以上の救助者がいた場合のより効果的な心肺蘇生法の訓練や、ポケットマスクによる人工呼吸、医療機関で標準的に使われているBVM(バッグバルブマスク)による換気法なども含まれていました。 訪問看護に携わるようになってから、心停止などの急変に対応することは、ほぼなくなりました。 でも急変に出会う確率が少ないからこそ、いざその場面に出会った時に分からない、出来ないというのは、利用者様やそのご家族にとって頼れる存在の看護師として良くないことだと思うのです。 少ない確率だからこそ、いざというときに的確な処置や迅速な対応は一次救命にとっては必要なことであり、その方の予後にも大きく影響してきます。 そう思ったときにこのライセンスをあのとき取得していて良かったなと思うのです。 実際に急変に出会ったら、内心は確実に慌てていると思いますが💦笑 ただ、医療は日々進化しています。このライセンスがあるからと過信せず、しっかり勉強を続けていこうと思っています。